こんにちは。LightAll合同会社 代表社員の三輪です。

前回は、独立を決めた理由をお話ししました。第2回は、会社を設立してから事業開始に必要なものを揃えるまでの流れを、実際にやった順番で振り返ってみます。これから起業を考えている方の参考になれば幸いです。

ちなみに今回の立ち上げは、専門家には頼まず、すべて自力+AIのサポートで進めました。

最初のつまずき:会社のハンコ

LightAllは合同会社として設立しました。

実は当初、8月中に設立して7月決算にするつもりでした。特に大きな理由はなく、とにかく早く準備を始めたかったからです。

ところが、手続きを進める中で、登記には会社の印鑑が必要だということに気づきました。考えてみれば当たり前のことですが、やったことがないと案外気づかないものです。AIに相談しながら一つひとつ調べて進めていたものの、こうした「知っている人には当たり前」のことが抜け落ちていました。

印鑑ができあがるのを待つ間に、焦らず余裕をもって準備しようと考え直し、設立日を9月1日にしました。それならばと、決算までの期間を最大限とれるよう、決算月は8月に。第1期は2026年9月1日から2027年8月31日までの12か月です。

登記は自分で。銀行の窓口に助けられる

法人登記も自分で行いました。

意外と戸惑ったのが、資本金の払込みです。実際にやる前は、資本金は会社の口座に振り込むのだろうと漠然と思っていました。ところが、法人口座は登記が済むまで作れません。そのため登記の前に、発起人である自分が、資本金にあたる金額を自分の個人口座に入金して、その記録を払込みの証明として提出する必要があるのです。慣れない手続きで分からないことばかりでしたが、銀行の窓口で行員の方に助けていただきながら、なんとか対応することができました。本当に助かりました。

こうして2026年9月1日、LightAll合同会社が誕生しました。前職の退職は9月末だったため、退職と同時に事業を始められるよう、並行して準備を進めました。

ドメインとメール:会社の「顔」をつくる

次に取り組んだのが、ドメインとメールアドレスです。ドメインは「.co.jp」も検討しましたが、最終的にlightall-ai.comにしました。

メールとOfficeはMicrosoft 365を契約し、会社のドメインでメールアドレスを用意しました。Excelだけでなく、PowerPointやWordでもAIアシスタントのCopilotを便利に使っていて、資料づくりや文章作成など、日々の業務からAIを使い倒しています。

ホームページ:AIと二人三脚で

ホームページは、ホームページ作成に便利なWordPressというツールを使って、自分で作りました。

デザインのコンセプトは、社名に込めた「暗がりを明るく照らす」という世界観です。原稿もデザインも、AIに相談しながら何度も作り直しました。制作会社に頼めば相応の費用と時間がかかるところですが、AIを相棒にすれば、自分でもここまでできる。

実はこのブログも、これまでAIに相談してきた内容をもとに、AIが毎週下書きを作り、ホームページへのアップまでしてくれています。私がするのは、内容を確認して手直しし、公開ボタンを押すことです。

法人口座:Web面談で少し緊張

法人口座の開設では、申し込み後にWeb面談があり、事業内容や今後の見通しを説明しました。

正直、少し緊張しました。ただ、一生懸命考えて立ち上げた事業なので、聞かれたことには自分の言葉でしっかり答えられたと思います。面談後すぐに開設の通知が届いたときは、本当にほっとしました。さっそく資本金を会社の口座に移し、会社のお金の流れがようやく動き出しました。

会計:AIを頼りに、でも自分の手で

会計はクラウド会計ソフトを使い始めました。口座を連携し、AIの提案を参考にしながら、ひとつひとつ仕訳を確認しています。

税務の判断に迷ったときは、前職のグループにある税理士法人の皆さんが「困ったら相談して」と声をかけてくれています。日々の記帳はAIの力も借りて自分で、要所は信頼できる専門家に。この形で、管理部門のコストを最小限に抑えていくつもりです。

一番時間がかかったのは、紙の契約書

ありがたいことに、設立して間もない段階から、すでに何社かのお客様と契約の締結・準備を進めています。

そこで意外な強敵だったのが、紙の契約書です。契約書を印刷して製本し、押印して、レターパックで郵送する。一つひとつは単純な作業ですが、慣れていないこともあって、立ち上げ全体を振り返ると、実はこうした手作業がいちばん時間がかかりました。

AIは文書をつくるのは得意でも、紙を綴じて封筒に入れることはしてくれません。デジタル化が進んだ今でも、仕事の現場にはまだまだ手作業が残っている。お客様の業務を見直すときにも、こうした「見えにくい手間」に目を向けることを忘れないようにしたいと、改めて感じました。

やってみて感じたこと

振り返ると、会社の立ち上げに必要なことの多くは、AIの助けを借りれば、専門家に頼らなくても十分に進められました。一方で、ハンコや紙の契約書のように思わぬところで時間がかかったり、銀行の窓口の方に助けていただいたりと、最後は人に支えられる場面も少なくありませんでした。

LightAllでは、自社の運営を極力AIで対応していきます。そこで得た実感や工夫は、お客様への提案やサービス提供にも、きっと確実に活きてくるはずです。自分の会社を、AI活用のいちばん身近な実験場にしていきたいと思います。

次回は、サイバーセキュリティをテーマにお届けする予定です。